スリランカのお茶を紹介します

こんにちは!
アワです。
皆さん元気ですか。

セイロンティーとは?

紅茶生産はイギリス領セイロンの時に始まり、紅茶王トーマス・リプトンがセイロンから紅茶を世界に広め、セイロンは世界1位の紅茶輸出量となります。独立してしばらくして国名をスリランカに変更していますが、現在もセイロンティーとして呼ばれています。日本が最も紅茶を輸入している先はスリランカです。キリン「午後の紅茶」にも、ここスリランカで生産された茶葉が使用されています。紅茶を生産する国は「ティーベルト」と呼ばれる、赤道から北回帰線の間に集中しており、スリランカも該当します。赤道に近い熱帯・亜熱帯の地域で作られていることが多く、かつ、高地で作られていることが多いです。スリランカでは1年を通して茶が収穫でき、茶栽培に適した土地だと言われています。

スリランカの紅茶の特徴

 茶葉の種類が豊富
 バランスがよく飲みやすい風味
 良質な高級茶としても有名

中央山脈とモンスーンが生み出す多様な紅茶

茶の栽培には雨が必要です。スリランカは乾燥地帯(Dry Zone)と湿潤地帯(Wet Zone)に分かれますが、茶の栽培に適しているのは湿潤地帯です。湿潤地帯はセイロン島南西の海岸から世界遺産「スリランカの中央高地」にかけて広がっています。この湿潤地帯の中で、スリランカの茶が栽培されています。茶の香りや味は栽培される地域の標高で違いがでます。海に近い地域から標高2,000mを超える中央高地にかけて茶が栽培されているため、スリランカの茶の栽培地は、標高の低・中・高で大きく3つに分けられています。

標高で3つに分かれる紅茶産地
スリランカの紅茶産地は、イギリス統治時代を反映して、2,000フィート(約600m)ごとに高・中・低いに分けられています。標高が高くなるほど、紅茶を淹れたときの色がライトになり、渋みがあり、ストレートティーに向いています。標高が低くなるほど、渋みが減り、コクが深まり、ミルクティーに向いています。
高地産茶(High Grown Tea)
 標高:4,000フィート(約1,200m)以上
ストレートで飲むのがお勧め。
 該当する7大産地:ヌワラエリヤ、ウダプッセラワ、ウバ、ディンブラ
 5大産地時代:ヌワラエリヤ、ウバ、ディンブラ
イギリス人が茶栽培に成功した標高の高いインドのダージリンに近い味・香りがあるヌワラエリヤ、トーマス・リプトンが茶工場を建設したウバなどが知られています。
中地産茶(Medium Grown Tea)
 標高:2,000〜4,000フィート(600〜1,200m)
ストレートでもミルクティーでもOK!アイスティーに向いている。
 該当する7大産地:キャンディ
 5大産地時代:キャンディ
イギリス人が最初にコーヒー栽培と茶栽培を成功させたのがこのエリアです。

低地産茶(Low Grown Tea)
 標高:0〜2,000フィート(0〜600m)
ミルクティーで飲むのがお勧め。
 該当する7大産地:サバラガムワ、ルフナ
 5大産地時代:ルフナ

セイロン紅茶最大の輸出先はロシア語圏と中東ですが、それらの国々が好む紅茶で、セイロン紅茶の最大の生産量なのが低地産茶です。かつては5大産地と区分されていましたが、現在はウバのヌワラエリヤよりの地域がウダプッセッラワとして独立し、ルフナ地域の北部がサバラガムワとして独立し、7つの産地に区分けされています。以下の分類をご覧いただくと分かりますが、5大産地時代高地は高地が細かく3つに分類され、低地と中地は1つでした。7大産地ではさらに高地が4つに分類され、低地は2つ、中地は1つです。

クオリティシーズンは乾季
スリランカには、中央山脈と季節風(Monsoon)の影響で、乾季(Dry Season)と雨季(Rainy Season)があります。雨季は雨によって茶の成長が早くなり、収穫量が増えますが、味・香りが薄くなります。乾季は雨が少なく茶の成長が遅くなり、収穫量が減りますが、味・香りが濃くなります。12月〜2月は北東から季節風(北東モンスーン)が中央山脈にあたり、北東に雨を降らします。山脈の南西側にあるヌワラエリヤ、ディンブラなどが乾季=クリオティシーズンになります。7〜9月は南西から季節風(南西モンスーン)が中央山脈にあたり、南西に雨を降らします。山脈の北東側にウバ、ウダプッセッラワがクオリティシーズンになります。

今回は、セイロンティーの種類と特徴について紹介しました。
日本でも絶大な人気を誇るセイロンティー。
一口にセイロンティーと言っても、様々な種類と風味やコク、香りを持ちます。
ぜひ様々な紅茶を試してみて、自分の好きな茶葉を見つけてみてください